厚生労働省認可 専修学校 国際東洋医療大学

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カプサイシンのまじめな話

投稿日:2019年6月15日 ニュース

みなさん、元気でお過ごしでしょうか。

鍼灸学科の加藤です。

このブログがアップされる頃には、近畿地方でも令和最初の梅雨入り宣言が発表されているかもしれません(今年は何かにつけ、「令和最初、令和初」が使われますが)。

今年も蒸し暑く、じめじめした鬱陶しい季節の到来となります。

ところで暑い季節といえば、みなさんも辛い食べ物を口にする機会が増えたりしないでしょうか?

暑気払いよろしく、大汗を吹き出しながら食べる激辛カレーなんかも、なかなかいいものです。

そんな辛い食べ物に多用される食材といえば、やはり何といっても唐辛子でしょう。

今では、唐辛子の品種も様々なものがあり、有名なハバネロからハラペーニョ、ブート・ジョロキア、キャロライナ・リーパー、果てはロールプレイングゲームのタイトルを思わせるような、ドラゴンズ・ブレスというものまであるみたいです。

それら唐辛子といえば、キーワードは「カプサイシン」ですよね。

現在、カプサイシンは巷でもよく知られた辛み成分の1つではないでしょうか。

私の記憶が正しければ数十年前のアジアンフードのブームあたりから、一般にも広まった言葉のように思われます。

このカプサイシンですが、生理作用としては様々なことが分かっています。

たとえば・・・

①全身に分布する感覚神経終末(バニロイド受容体TRPV1)と結合し、灼熱感(焼けつくような痛み)を引き起こす。
⇒(経口摂取時) 口の中が痛い、お尻(肛門)がヒリヒリ痛いなど。
⇒(局所的な刺激) 目が痛い、皮膚が痛いなど。

②気道粘膜への作用として、気管支収縮や息切れ、咳嗽などを引き起こす。

③消化管粘膜から吸収され、自律神経系を介して副腎髄質からのカテコールアミン分泌を亢進させる。
⇒発汗作用、代謝促進、食欲増進作用など。

④動物実験にて少量摂取では、胃粘膜の保護作用促進がみられた。逆に大量摂取では、保護作用の消失がみられた。

などなど(農林水産省HP 参照)。

その他、がんの予防効果についても、各国で研究がなされているようです。

何でもそうかと思いますが、唐辛子も適量であれば身体に良い効果をもたらすことがあり、多量であれば悪影響を及ぼしかねないということです。

最後となりますが、ちなみに唐辛子の辛味は味覚刺激による味覚ではなく、三叉神経支配の体性感覚刺激による痛覚である!ということをお忘れなきよう。